被災者との対話で復興計画を
能登半島地震が起きて、ちょうど4カ月。
先日、2泊3日で輪島市で行きました。
ボランティア団体「風組関東」の仲間と一緒に、炊き出しのお手伝いをしたのです。
そこで、私はさまざまな人に声を掛けました。
落胆していると思いきや、多くの能登の人は前向きな態度でした。
高岡や金沢に避難している人、何人もいましたね。
比較的明るい表情でしたが、故郷に戻りたいと漏らしていましたね。
この被災者の思いこそ,
政治は寄り添う必要があるです。
国土交通省の官僚、大水敏弘さんも、同じ考えです。
東日本大震災後の大槌町で副町長を務め復興の陣頭指揮を執りました。
大槌町といえば、津波に飲み込まれ、職員の約20%に当たる40人が犠牲になったところです。
国土交通省の中でも、復興の第一人者です。
高岡市の被災地も視察なさった方です。
私は改めて、大水さんに話を聞きました。
大事なのは、「住民対話」だそうです。
大槌町では、避難している人を対象にした「出張説明会」を開催しました。
県の内陸部に避難した人や仮設住宅の入居者にも丁寧に説明。
内陸部との往復は片道2時間かかります。
それでも、職員は現場に出向き、被災者の気持ちを聞きました。
熱心な姿勢、頭が下がります。
さらに、大槌町では、地区ごとにワークショップを開催。
そこで出た住民の意見を行政の復興計画に取り入れたそうです。
大水さんはこう強調します。
「被災者をでも無理やり連れ戻すことはできません。被災者が抱く「住み慣れた場所に戻りたい」という願いをどう実現するかが
問われています」。
耐震化や金銭的な支援だけではなく、
被災者の「心の復興」が大切だというのです。
そうなんですね。高岡市でも今後、地区ごとに復興計画が出てくる見込みです。
私は「心の復興」を訴えます。