「飛び公」が高岡を救う
今週に入っても、市役所の職員の方々にさまざまなことを教えていただきました。
驚いたことがあります。
高岡市役所の職員で、地元小学校のPTA会長を務めている人が3人もいたことです。
そのうちの1人の方と会いました。
僕は正直、楽しかったです。
この方、PTA会長だけに、地域のさまざまな会合にも出席なさっているそうです。
そこで、地域住民として、市役所と向き合っているのです。
市役所のやり方に疑問も投げかけていました。
「地域と市役所が同じ方向に向かっているのが大事。
『ハード整備』『ソフト整備』その前に『ハート整備』が必要なんです」。
うまいこと言いますね。ハート(心)の整備が必要だというのは、座布団3枚(笑)
この職員の方、縦割りでは見えない課題がしっかり頭に入っています。
こうした地域に溶け込む公務員が増えることこそが、
高岡再生のカギだと思います。
この職員の方とお話して思い出したのは、
「地域に飛び出す公務員」。通称「飛び公」。
この活動を普及させたのは、総務省の元財政局長の
椎川忍さんです。今は、自治体職員の研修などを行う地域活性化センターの理事長です。
僕にとっては、30年ほどのお付き合い。
時事通信記者だった僕は毎日、島根県総務部長だった椎川さんと、
会っていました。地方行政のことを、徹底的に仕込まれました。
僕にとっては師匠その1ですね。
椎川さんは、総務省財政局のエリートで出世街道を歩いていましたが、
事務次官一歩手前で、退職しました。
とにかく現場主義を貫き、公務員の人材育成に力を入れていらっしゃいます。
全国の地方公務員に対し、役所の仕事だけでなく、地域に飛び出し課題を見つけろと提唱しています。
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高岡でもこうした「飛び公」が根付きつつある。椎川さんも喜びますよ。
「飛び公」に関心のある方は、
椎川さんらが、まとめた「飛び出す公務員」(学芸出版社)を読んでいただければ。