「 地域部活」ってご存じですか

志貴野中学校の時、僕はサッカー部でした。

当時のサッカー部の顧問の先生。

若くて、やる気満々。休日も出ていただき、部活に汗を流しました。

中学生だった僕は、部活の先生が休日でることは、当たり前だと考えました。

「24時間働けますか」が当たり前だったのです。

それから40年以上経ちました。

当時の僕の考えは、修正が必要です。

休日出勤は、先生にとって大きな負担です。

そんなことを先生に押し付けてはいけない。

 

こうした状況を是正しようとしているのは、文科省です。

新たに4月から、本格的に地域部活の仕組みを取り入れます。

土日祝日は、地域の人に、指導してもらうやり方です。

教員の働き方改革につながります。

 

高岡でも、その地域部活、実は去年から実験的に実施しています。

軟式野球、ソフトテニス、陸上、剣道など11の種目。

中学生が地域の指導者の下、練習しているのです。

こうした部活の指導者は、地域のボランティアです。

無給で指導するボランティアの方、ありがとうございます。

 

この地域部活の指導者の一人は、

セリオ前の紳士服店「ヤナギ屋」を経営している吉岡清一さん。

高岡市剣道連盟の理事長を務めています。

剣道連盟では去年から5回、

中学生を対象に、剣道指導を行いました。

 

4月からいよいよ本格化します。

保険料や施設使用料などもかかると言います。

剣道の場合、2000円ほどになる見通しです。

費用が発生するだけに、吉岡さんは「親御さんにも理解してもらいたい。

地域部活の存在を知らない人が多い」と語ります。

その上で、

「将来のある子どもたちを地域で育て、剣道に親しんでもらいたい」。

 

ちなみに、高岡市では、全ての部活動を地域に委託すると、

およそ4000人の生徒が対象になります。

指導者不足になる種目もありそうです。

課題も出てくるでしょう。

ただ、僕は、地域部活について、高岡の試金石になると、思います。

子どもを地域で育てる第一歩になるような気がします。

地域力が問われています。

 

 

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