「富山県100万人割れ目前」

 

10月31日付の日本経済新聞に、富山県人口について「100万人割れ目前」という記事がありました。

私は2017年5月に北日本新聞で、若い女性を戻す政策を訴えましたが、

今日付の日経新聞は、ほぼ同じ趣旨でした。

「100万人割れ」になると、心理的なインパクトが大きいと思います。

この現実をもとに、政策を打ち出す必要があります。

 

日経の記事によると、富山県の人口は、9月1時点でおよそ100万7100人です。過去1年間、月平均でおよそ840人減少しています。

単純計算すれば、1年以内に100万人を下回るのです。

特に若年層の女性の流出が深刻だといいます。

そして、私が改めて納得したのは、データです。

20年から22年の15歳から34歳で、

転出する人が転入する人より、どれだけ多いのでしょうか。

若い世代ですから、進学や就職で東京などに行きますよね。

ただ、その数の差は大きいのです。

男性は1693人ですが、女性は3698人なのです。

女性のほうが2・2倍なのです。

この数字から浮かび上がるのは、

、男性は製造業の企業に就職するため、戻ってきているが、

女性はあまり戻っていないのです。

そうなんです。私は2017年5月にその問題意識を訴え、北日本新聞にこんな記事を投稿しました。

「富山県全体では、106万人の人口が2060年には62万人に減少する見通しです。都会に出た男性は戻っていますが、30代ぐらいの若い女性があまり戻っていません」。

「持続可能な地域社会総合研究所」の所長、藤山浩氏はこんな話を切り出した。その上で、「大きな製造業があり、そこが男性の受け皿になっているとのかもしれませんが、女性を戻す戦略をもっと打ち出すべきです」と強調した。

藤山氏によれば、富山市や射水市などは人口の減り方は少ないものの、高岡市、魚津市、氷見市などが深刻という。高岡市は17万人が2060年には9万9000人。魚津市は半減になる見通しだ。氷見市に至ると、4万8000人が1万6000人に減少する見込みだ。

藤山氏は「あと5年から10年ぐらいが勝負です。将来世代のために、市役所や商工会議所の重鎮が改革できるかどうかが、分かれ目です」と指摘する。

この最新の人口推計は、2015年時点の国勢調査をもとにして、藤山さんが全国の市町村別にまとめたものです。

過去5年の人口動態の変化率などを踏まえて独自に予測したのです。

 

この記事を書いてから、6年たちました。

当時、ジャーナリストでしたが、今は政治家。具体策を考え、実現するように汗をかきます。