公共交通でまちは変わる 森前市長の実践

きのうは、森前富山市長を招いて、トークセッションを開きました。

富山新聞高岡会館には、およそ100人の人。用意した座席はほぼいっぱいとなりました。

多くの方々に参加していただき、ありがとうございます。

先の9月の議会で、私はコミュニティバスの必要性を訴えましたが、

市当局は「検討予定はない」と答弁。

がっかりしました。

 

今回森さんをお招きしたのは、6月5日付けの日本経済新聞を読んだからです。

公共交通に力を入れ、

街が大きく変貌した。

その好例として、富山市は全国から注目されているのです。

一面に掲載された長い記事。

富山部分だけを抜粋してお伝えします。

こんな考え方をぜひとも高岡市民にお伝えしたいのです。

 

人口減少時代に生活や経済に不可欠なインフラをどう持続するか。京都大学の諸富徹教授はこれを「インフラの縮退(shrinking)戦略」と命名する。人口減は悪いことばかりではない。「新しい環境に即して、市民が自分の選択で社会資本に再投資することで、大きなリターンが得られることもある」と発想の転換を促す。

その好例がJR西が廃線を決めたローカル線の鉄道跡地を譲り受け、低床の次世代型路面電車(LRT)として再生した富山市だ。固定費の軽いLRT化で運行頻度を鉄道時代の1日19本から66本に増やし、朝夕のラッシュ時は10分刻みのダイヤ編成に。これで乗客が急増し、当面は赤字必至とみられた事業が驚いたことに初年度の2006年度から黒字を計上できた。

だが収益以上に注目したいのは、交通インフラの整備が地域にもたらす様々な波及効果、つまり「正の外部経済」だ。通勤がマイカーからLRTに置き換わり、温暖化ガスの排出や渋滞による時間ロスが減っただけではない。市内中心部へのアクセスが便利になり、繁華街のにぎわいが戻った。マンション投資なども活発になり、連動して地価が上昇。固定資産税をはじめとする市税収入も伸びた。

市民の健康増進も期待できる。国土交通省は歩行数が1日1歩増えれば0.065~0.072円の医療費削減効果があると試算する。駅への道のりをテクテク歩くことで、高齢者が元気になれば地域全体のウェルビーイングを大きく底上げする。

LRT化を推し進めた富山市の森雅志前市長は「JRに頼るだけでは展望は開けない。公費を入れてでも、市民の誇り(シビック・プライド)につながる、地域密着の交通モードをつくろうと考えた」と振り返る。その狙いは予想以上の成功を収め、富山市は経済協力開発機構(OECD)から「コンパクト化に成功した世界5都市」のひとつに選ばれるまでになった。

 

 

11月

29日広報公聴委員会、大仏プロジェクト打ち合わせ

30日議会で打ち合わせ、森講演会のチラシ配り

12月

1日代表者会議、議会運営委員会、議員協議会、本会議、議案説明会

2日高岡ライオンズクラブ、森前市長とのトークセッション、やねだん卒塾生との懇談