知事選出馬、元官僚から学んだこと

 

今日、ある元官僚の決断を初めて知って、驚きました。

その元官僚とは、総務省を先月退職した平木省さんです。

財務調査課長でしたが、この春の奈良県知事選に立候補するのです。

一度しかお会いしていませんが、

改革意識のある、見事な官僚です。

 

私は去年11月1日、総務省に出向きました。

空き校舎問題を勉強するためです。12月議会で質問するため、

情報収集しようと思ったのです。

高岡だけをみるのではなく、全国を知るのが大事だと思ったのです。

 

旧知の総務省幹部に紹介してもらったのは、平木さんです。

会った瞬間、気が合いました。

 

高岡市の空き校舎問題でポイントとなるのは

国の支援の手厚い有利な地方債です。

「公共施設等適正管理推進事業債」と呼ばれるもので、

担当しているのが平木前財務調査課長でした。

平木さんは岐阜県の副知事も務めており、

私のことを知っていらっしゃいました。

 

高岡市は学校再編のため、この事業債を使う方針です。

その条件をクリアするため、校舎に関して5年以内の解体や売却を検討しています。

財政負担を軽くするためなのです。

私が高岡市の現状を説明。平木さんはこの事業債の内容を丁寧に説明した後、

「有利な借金と言っても、借金なんですよ」と

述べました。官僚の言葉とは思えない発言です。

私はその言葉に共鳴しました。

 

平木さんは浜松市の財務部長時代のエピソードを教えてくれたのです。

浜松市は当時、平成の大合併で12の市町村が合併。

政府はその時、合併特例債という有利な地方債をぶら下げて、

合併を促しました。

有利な地方債で、ハコモノ施設をつくろうという

要求が旧市町村から噴出したそうです。。

それに待ったをかけたのは、地元経済界の重鎮、スズキ自動車の鈴木修会長。

どんな有力な地方債であっても借金は借金と、鈴木さんは主張したのです。

平木さんはその時、民間企業と役所との違いを改めて痛感。

鈴木さんの教えを今も胸に刻んでいるそうです。

 

私は平木さんと意気投合しました。

その後も、電話で話しました。

平木さんの考えは、まさにその通りですね。

有利な借金といっても、借金。合併特例債で、

バンバンハコモノをつくって、財政危機に陥るケースは

よくありますね。

その先見性に頭が下がります。

 

さて、奈良県知事選。

5選を目指す現職に、平木さんが挑む構図です。

決して楽な戦いではないでしょう。

たった1回あっただけですが、平木さんの奮闘を期待しています。

 

 

Previous article

空き家対策「先進地」と高岡市

Next article

「惻隠の情」と武士道精神