日本遺産「お手本」は高岡
先週もまた、さまざまな市役所の方から教えを請いました。
その中で、印象深かったのは、日本遺産の話です。
気持ちのいい話です。
高岡市は平成27年に日本遺産に選ばれました。
文化に造詣の深い、
高橋前市長が陣頭指揮をとって申請したのです。
日本遺産というのは、ストーリー性を重視します。
高岡の場合、前田藩がモノづくりを持ち込み、町民文化が
花開きました。「加賀藩の台所」とも呼ばれました。
そして、今も街並みや伝統行事などに受け継がれているというストーリーです。
その6年後には、政府は認定取り消し制度を導入しました。
免許更新のようなもので、
地域の取り組みが不十分な場合、
認定取り消しもあるのです。
国も厳しくなったのですね。
この制度を導入の結果、認定の再審査の対象となった日本遺産もありました。
しかし、高岡市は難なく、クリア。しかも、「重点支援地域」にも選ばれました。
重点支援地域は、わずか4件。
104件ある日本遺産のお手本ともいうべき存在。それが高岡市なのです。
クラフト市場街の開催や、地元大学生によるガイドツアーなどが評価されたのです。
そもそも日本遺産は、安倍内閣が「クールジャパン」戦略を打ち出し、その中の政策でもありました。
いち早く、国の動きに目を付けた高橋前市長。そして、認定後も磨きをかけた高岡市民。
高岡の町衆文化は健在ですね。