高陵中の卒業式「未来のニュートン」に期待

高陵中学の卒業式でした。

卒業生は101人。おめでとうございます。

この日は、生徒たちはマスクを外し、保護者と来賓だけがマスクとなりました。

コロナ後の日常を象徴する卒業式でした。

今回、卒業する生徒は入学と当時に、コロナ休校となりました。2カ月間、家に閉じこもりました。

せっかく友達をつくろうとしていたのに、登校できません。

その後、2年生、3年生。次第に信頼関係を築いていったといいます。

卒業生たちは、新型コロナに直面して学校生活を送りました。

本当に大変苦労をかけた思う反面、この子たちの中では「未来のニュートン」がいるのではないかと

期待しています。

歴史的に見れば、感染症の流行は、時代をかえるきっかけとなります。

例えば、1665年から66年には、イギリスで大きな広まったペスト。

ある若者の運命が変わりました。

アイザック・ニュートンです。

ケンブリッジ大学で研究生活を送るつもりでしたが、

ペストの流行で大学は休校になりました。

ニュートンは故郷に帰りました。そこで、リンゴが木から落ちるのを見て、膝を打ちました。リンゴは実は落ちたのではなく、地球に引っ張られたのだということを発見したのです。

それで生まれたのが「万有引力の法則」です。さらに、「微分積分」の考え方も発見しました。

科学史に残る偉業が生み出されたのです。

私は3年前に、こんな文章を書きました。

「新型コロナでいま、世界は混乱している。会社は在宅勤務となり、学校は休校となっている。リモートワークやオンライン授業は日常光景になりつつある。

混乱の後には、新たな時代が始まる。「コロナ後」の世界では、古い時代から決別することになるだろう。

ダ・ヴィンチやニュートンが再び現れるかどうか。私たちは後世の人から、「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られないようにしなければならない」。

高陵中の卒業生の中からもニュートンが生まれる可能性が十分あります。

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