出雲市の人口2年連続「社会増」の真相

 

先日出雲市を電話取材しました。

私にとって出雲市というのは気になる都市です。

もちろん、妻の実家が出雲市だったというのは、大きいのですが、

それだけではありません、

高岡市とついつい比較したくなるのです。

人口はほぼ同じ17万人程度。

妻と出会った30年前は、はるかに高岡の方がにぎわっていましたが、

今では様相が一変しています。

例えば、人口です。

出雲市の人口が下げ止まっています。

高岡の人口は、令和2年度1555人減、令和3年度1699人減少なのです。

一方、出雲市は令和2年度82人減、令和3年度482人減少。

減少幅はけた違いに、出雲市は小さいのです。

さらに、私が注目しているのは、引っ越した人から転入した人を引く「社会増減」です。

出雲市では令和2年度657人増、令和3年度251人増。

一方、高岡市では令和2年度414人減、令和3年度415人減なのです。

出雲市ではプラス900人ほどで、高岡市はマイナス800人ほどなのです。

この違いは大きいと思います。

なぜこんな事態になっているのか。

背景は、半導体などの工場で働く外国人の急増です。

さらに、積極的な企業誘致も際立っています

建物の建設費などで手厚い補助を出しているのです。

その結果、過去6年で38件の企業誘致や工場増設に結びつきました。

 

さらに私が驚いたのは、貸工場という政策です。

いきなり大規模な投資が難しい製造業の新興企業に、5年間工場を格安で貸し出しているのです。

14区画ありますが、すでにいっぱいなのです。

 

仕事がないと移住は増えません。

出雲市の動きは目を離せません。