砺波の「森のこども園」に熱視線

 

先日、砺波市にある富山森のこども園に視察に行きました。

そこで目にした風景はとても感動的でした。

木の玩具が置かれた部屋。

こちらには、保育士などいません。

ママさんたちがほかのママさんの子どもたちを見守ったりしているのです。

つまり、自主保育です。

そして、みんなで、助け合いながらさまざまな遊びをしているのです。

もちろん森の中で、遊ぶこともあります。

毎週火曜日と木曜日、10時に集合し、14時頃解散です。会員制です。

僕が行った日には、高岡市と富山市の知り合いのママさんがいました。

入善などからも来ている親子もいます。

 

この森の子ども園を立ち上げたのは、

富山福祉短期大学の藤井徳子准教授です。

2006年にオープンしました。

藤井さんは、5人の子どもたちと、カナダやドイツで暮らしました。

そこで、子どもたちと一緒に、自然の恵みを楽しんだり、

季節の移ろいを感じたりしました。

富山に住むようになってからも、同じような環境を続けたいと思って、

富山森のこども園をつくったといいます。

 

藤井さんは自然体験を積めば、子どもたちの非認知能力向上につながると指摘します。

認知能力と言えば、IQなど数値にでるものですが、

非認知能力とは、積極性や粘り強さ、リーダーシップやモチベーションの高さといった数値では図りにくい能力のことです。

その上で、「ここに来るママさんたちは意識の高い人が多いのですが、本当はもっと多くの子どもたちに体験してもらいたい」と指摘していました。

行政がもっと、本腰を入れて、森の子ども園の普及を図るべきだというのです。

そうですね。子どもを大切にする社会の実現を目指して、

森の子ども園設置に補助金を出したり、会費の補助を出したりするのも一案ですね。

森のこども園の先進地、鳥取などでは実施しています。

 

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