コミュニティバスは検討せず 9月議会総括③

 

② 公共交通

今回の9月定例会では公共交通も質問しました。

「財政が良くなったのだろう。だから、コミュニティバスは復活するんだろうな」。

街を歩くと、コミュニティバスを望む多くの高齢者の声を聞くからです。

免許返上した人は、平成29年は619人でしたが、令和元年には800人を超え、令和3年も795人と高止まりしています。

令和2年、3年は減少していますが、コロナが落ち着けば、免許返納の人は再び増える可能性があります。

高齢者や子どもたちなど、「交通弱者」をどう救うのか。

そのための新たな政策は地区ごとの公共交通です。

つまり、乗り合いタクシーなどです。こちらは市民協働型地域交通システムと呼ばれています。

対象となっているのは、守山地区、野村地区、中田地区です。

地域の外に行きたいなら、万葉線や加越能バスなどに乗り継ぐようにというのです。

しかし、さまざまな課題が想定できます。乗り継ぎや待ち時間。さらには初乗り運賃が何度も発生します。

利用者の増加につながるかどうか不透明です。

多くの市民から要望があるのは、コミュニティバスの復活です。

私はコミュニティバスを復活するならば、高岡市内のバス事業者との関係を強化し、細かいバス路線を張り巡らせるべきだと思うのです。

既存の路線バスのルートの修正も含めて、市民ニーズに寄り添う、コミュニティバスが、必要なのです。

その際、思い切った予算が必要です。どのぐらいになるのか。例えば、射水市では、17路線のコミュニティバスが走っています。

料金は一般が200円で、1日乗車券は300円です。射水市はこのコミュニティバスのため、年間2億5000万円つかっています。

高岡市で射水市並みのコミュニティバスを走らせるならば、それ以上の金額がかかるかもしれません。

富山県は市町村のコミュニティバスに半分補助を出していますが、高岡市もある程度の出資が避けられないのです。

クルマ依存の社会から脱皮する。そんな都市計画を描くには、きめ細かいルートのコミュニティバスが重要になってきます。

1人1台クルマを乗って、渋滞している光景は、脱炭素社会に逆行しています。

また、クルマを使わず、外出しないと、認知症の発症リスクは高まると言われています。

部屋に閉じこもっていては、会話もなくなり、発症するというのです。その場合、介護費や医療費の負担はさらに膨らみます。

コミュニティバスの予算は、福祉の観点も含めて総合にみなければなりません。

導入するならば、ある程度の予算を投じて路線を増やし、高岡市全体の都市計画を描く必要があります。

私はコミュニティバスを再開する考えはあるのかと質問しました。

しかし、当局は、コミュニティバスを検討する予定はないと明言しました。

 

 

6日定塚校下連合自治会会議

7日会派説明、自民党の役員会

8日戸出パークゴルフ(市当局と議員の懇親会)、福岡で落語、氷見あいやまガーデンでコンサート、大寺さんの家でコンサート

9日朝市、ランニング、万葉朗誦の会