カラス兵糧攻めで「スモールサクセス」!
あけましておめでとうございます。
今年の高岡市、カラス対策に注目しております。
高岡市は今月16日から「兵糧攻めキャンペーン」を実施します。
カラスのエサをなくし、個体数の減少を狙っています。
カラスは日中、田畑などでエサを探し、夜にねぐらに戻ります。
このエサを断ち切る「兵糧攻め」がこの政策の肝なのです。
具体的には農家や市民に呼び掛けます。
果実などは放置せず、すべて収穫するよう求めます。
また、廃棄した場合は、土に埋めるなど、見えないようにしてください。
生ごみは、二重にくるんで、外から見えないようにします。
カラスは、カロリー消費が激しく、脂肪がほとんどありません。
このため、毎日食べる必要があります。
1週間エサをまともに食べることができないと、餓死するそうです。
高岡市では、個体数削減のため、檻を一基増やしています。
兵糧攻めと個体数削減。この2つを徹底することこそが、カラス対策なのです。
このカラス対策。
私がおととしの12月、初めて市議として質問した際のテーマでした。
初議会でなぜ、カラスの問題を取り上げたのか。
私は「スモール・サクセス(小さな成功)を収めることこそが大事だと思ったからです。
カラス対策は、目に見える成果が出やすいテーマなのです。
どんなことでもいいので、早い段階で成功すれば、組織、いや地域全体が変わるという意味です。
一つの成功体験は飛び火するのです。
カラス退治で有名なのは、東京都知事だった石原慎太郎さんです。
ゴミの出し方をきちんとし、徹底的に捕獲した結果、カラスの生息数は、一気に減りました。
2001年に3万6400羽いたカラスは、2年後の03年は2万3400羽に減り、2020年には1万1000羽にまで激減しているのです。
私は東京にいて、カラスが激減する様子を実感しました。
さて、今年の高岡市。カラス対策で、「スモールサクセス」を収めたいですね。