日銀新総裁とアフターアベノミクス
先週東京にいました。政治家、経営者、官僚、ジャーナリストなど多くの人に会いましたが、
今最もホットな話題は、次期日銀総裁人事です。
どこに行っても話題になりました。私は元日銀担当記者。
現在の黒田総裁はこの4月に任期満了となります。
その後継が誰になるのか。
今後の日本経済に大きく影響します。
物価や株価を左右します。
景気が良くなるのも、悪くなるのも
日銀総裁の手腕に大きくかかっているのです。
高岡にも無縁ではありません。
黒田総裁は、まさにアベノミクスの守護神。
安倍元総理に指名され、10年前に就任。異例の金融緩和を実施し、
2年以内に物価目標2%の達成と明言していました。
私も当時、大いに期待していました。
デフレ脱却に向けた力強い言葉を発していたからです。
しかし、10年経って、思うような成果が現れず、退任しそうです。
日銀総裁は、極めて重要な人事です。
私は経済記者として
ずっと日銀総裁に向き合っていました。
バブル経済の原因をつくったのも日銀総裁なら、
バブル崩壊を導いたのも、日銀総裁です。
会社がつぶれて、時の日銀総裁を糾弾する経営者も数多く見ました。
本当に厳しい判断を下さなければない職責です。
バブル崩壊後、時事通信時代の先輩記者、藤原作弥さんが
日銀副総裁に転身。厳しい仕事内容をお聞きすることもありました。
今回の日銀総裁人事。
アベノミクスを継承するのかどうか。それが焦点となります。
岸田総理の決断に、注目があつまります。