出生率3倍!伊藤忠に学ぶ
今月の月刊文藝春秋「日本復活への道 脳波鼎談」が興味深い内容でした。
高岡市政にも役だしそうなので、備忘録としてお伝えします。
注目したのは、伊藤忠の岡藤会長の発言。
伊藤忠の出生率は2012年度に0・6だったのですが、
21年度には、1・97になったというのです。
出生率3倍の秘密を明かしてくれています。
まずは社内に託児所をつくりました。
最も効果的だったのは、朝方勤務の導入だそうです。
午後8時以降の残業を原則禁止。
さらに「110運動」。会食は一次会で、10時までと決めたそうです。
さらに、岸田総理の発言。
育休をとったら、他の社員に迷惑がかかると
心配する声があるが、
その不安を払しょくする対策として、
育休社員の穴埋めをした人に、「応援手当」を出している企業があったそうです。
政府はこうした企業を応援するそうのです。
こうした企業や先進的な自治体のやり方をヨコ展開するそうです。
少子化とは別の話ですが、
「利は川下にあり」という岡藤会長の発言も印象深いですね。
具体例として挙げたのは、ヨーロッパの一流ホテルのテレビは、日本製からサムスンなどの韓国製に変わったこと。
日本企業は、サムスンなどに半導体の素材を900億円輸出しているが、
韓国は、日本から調達した素材をもとに、20兆円を超える商売を世界で
展開しているそうです。
韓国企業は、日本の高度な技術を要する素材をもとに、
デザインやブランドを磨き、付加価値を高めているそうです。
岡藤さんは「日本の頭脳を最終製品に投下すれば、もっと大きなビジネスチャンスになる」と指摘しています。