液状化対策「市と県」ダブルは違います

 

「300万円プラス766万、合わせて1000万円以上もらえるのだろう」

液状化宅地復旧支援制度について、多くの被災者から私の方に、こんな声が届いています。

結論から言いますと、違います。最大766万円です。

氷見、射水、小矢部、富山のほかの被災4市と同じ水準です。

高岡だけ特別ではないのです。私は6月26日の総務文教委員会で、市当局はこうした事情を説明すべきだと訴えました。

 

「高岡だけ1000万円以上」。被災者からそんな声が出るのも、そのはずです。

角田市長は6月6日に、最大300万円の支援を発表しました。

独自策だとアピールしていました。

その後、新田知事は6月15日に液状化の支援策を発表しました。

それは、最大766万円支援する内容です。

「300万円+766万円」。

ダブルでもらえるという見方が被災者の間で広がったのです。

市内の被災者だけではありません。

氷見や射水の被災者などでも、高岡だけ、300万円上乗せになってうらやましいという

声も出ていました。

ところが、市は、独自の支援策について、「県の制度に乗っかる」形になったというのです。

県の制度では、766万円のうち、県と市がそれぞれ半分ずつ出す仕組みなので、

市はそこで、766万円の半額を出す。

市の独自策は県の制度に吸収されることになったのです。

 

いまだに、ダブルでもらえると思っている被災者はかなりいます。

私は、こうした被災者に対し、市当局は説明責任があると思います。

説明会などを開いて、市の制度でなくなり、県の制度に移行したと発表すべきではないか。

私は6月26日の総務文教委員会で、質問しました。

すると返ってきたのは、

「市全体の中で周知が必要であれば、周知する。出町議員からも伝えてほしい」。

積極的に、市の方から説明会を開く予定はないようです。