孫悟空にはなりません。
市役所に毎日出向いて、市当局の方の説明を受けています。
僕ら市議にとって重大局面を迎えているからです。
それは3月議会。
来年度の高岡市の予算案の審議です。
高岡市民16万人。そして将来の人々にも影響を与える予算案。
総額1300億円です。
今は、予算ではなく、あくまで予算「案」の段階です。
議会が可決していないからです。
議会は極めて、重大な役目を担っているのです。
この予算案。どうやって作られるのか。
まずは、市役所の担当部局です。
予算要求するのです。それをチェックするのが財政課の役割。
そして、最終決定するのは、市長です。
市長は1300億円を差配する人なのです。
その結果、仕上がるのが予算案です。
その予算案について、市長は今月中発表します。
その後は、僕ら高岡市議会の出番です。3月定例会。
そこで、予算案をチェックするのが、議会です。
3月定例会を前に、
当局が議員に説明しています。
どうしてこの予算が必要なのか。
数字などを列挙し、必要性を訴えます。
「やるための理由」を述べます。
それは、練られた理屈なのです。
「そうなんだ」とついつい思ってしまいます。
でも、本当に、そうなのか。
いつも疑問を抱くのが大事です。
議会は、市長の追認機関になってはいけない。
僕はそう思っています。
「高岡愛」の嶋川さん、熊木さんもその点では一致しています。
2017年に発覚した財源不足の問題。
これを思い起こしても、
議会の役割は、徹底的にチェックすることです。
高岡市の借金総額は1000億円を超えているのです。
同じような規模の自治体では、
全国最悪レベルです。
将来の子どもたちに、知らないうちに借金させているのです。
鳥取県知事などを歴任した片山善博さんは
議員が市当局からの資料や情報だけで判断するなら、
「お釈迦様の手の上の孫悟空を同じで、
無意識のうちに執行部の掌中にはまっていると自覚しておくべきだろう」
と指摘しています。
議員一人ひとりが「考える力」をもたなければなりません。
「高岡愛」は孫悟空にはなりません。