「個別避難計画」で高岡市は”優等生”

 

高岡でも激しい雨が降る日が多くなっています。異常気象で、川の氾濫や土砂崩れなどの

リスクが高まっています。どうやって住民が避難するのか。

これは行政にとっては極めて重要なテーマです。

特に、心配なのは、高齢者や障がいを持つ方です。

こうした方々の逃げ遅れを防ぐために、国は市町村に「個別避難計画」の策定を求めています。

2021年5月に施行された改正災害対策基本法で、作成は市区町村の努力義務となったのです。

しかし、全国の自治体はあまりこの計画を策定していません。

総務省によれば、22年1月の時点では、わずか7・9%なのです。

心配になって私は、高岡市役所で確認しました。

ほっとしました。高岡市はちゃんと、「個別避難計画」を立てているのです。

つまり、「7・9%」に入っているのです。優等生ですね。

1件の計画を作成する労力は大きいのですが、

高岡市はあっぱれですね。

高岡市では、民生委員などに協力を仰ぎ、

申請した人を対象にした「個別避難計画」をつくっています。

1人では避難ができない人が対象となっており、

その数は今年1月1日時点で、3883人です。

自力避難が困難な人を把握して「避難行動要支援者名簿」をつくっていますが、

個別避難計画はこの名簿の住民を対象に作成しています。

個別避難計画では、要支援者の氏名や住所のほか、避難支援者や避難先などが記載されています。