「The Show Must Go On」精神で
きのう、女優の黒柳徹子さんが出演したNHKの番組を見ました。
黒柳さんの言葉が印象的でした。
「“ Show Must Go On”というものはどういうものか、ずいぶん勉強しました」
“ Show Must Go On”
というのは、演劇の世界で使われる言葉です。
「幕が上がったら、何があっても最後まで続けなくてはならない」ということです。
89歳まで現役で仕事をする黒柳さんの言葉は、説得力がありました。
私も政治家として
The Show Must Go On”を胸に刻んでいます。
毎日駅の改札に立っているのも、
この言葉に支えられているからです。
この言葉を最初に、私に教えてくれたのは、
文藝春秋の編集長、新谷学さんです。
新谷さんと言えば、文春砲で知られていますが、
私の本、「清貧と復興、土光敏夫、100の言葉」の担当編集者です。
この本は8万部のベストセラーとなりましたが、
新谷さんは自らの著作「週刊文春編集長の仕事術」の中で、
私の本が生まれた経緯について触れ、
こう書いてくれました。
「出町君が、何気ない雑談を大切にして、すぐに行動に移したからこそヒットは生まれた。大切なのは、思いつきをそのままにしておかないということなのだ。
もちろん売れるかどうかはハッキリ言ってわからない。ただ、おもしろいと思ったらやってみることが次につながる。話題にならなかったら、また違うものを考えればいいではないか。
大切なのは“The Show Must Go On”(とにかくやり続ける)の精神だ。理屈をこねて、できない理由を探すほどバカなことはない」。