公共施設「経営」の時代に 視察で感激
総務文教常任委員会の視察で、千葉県佐倉市に行き、帰途の新幹線で興奮して原稿を書きました。
公共施設の在り方について勉強できたからです。
多くの公共施設は老朽化が進んでおり、更新するには巨額の費用が必要です。
その費用を少しでも少なくするため、施設を「管理」から「経営」するやり方に転換を図っているのです。
まずは施設白書をつくりました。
平成21年から毎年更新しています。
どの施設がいつできたのか、さらに収入、支出、利用者1人1回にかかる経費などを公表しました。
市民が公共施設を考えるきっかけになればという考えからでした。
それを担っているのが「資産管理部」です。総務部の管財課が化けて、25人体制でやっています。
データ収集から、土地、建物、さらには運営まで一手に引き受けています。
面白かったのは、小学校の上下水道費。一番多い小学校と、少ない小学校では9倍の差がありました。
そこで、多い小学校を調べてみると、漏水が見つかりました。
修繕したところ、年間1300万円の削減効果があります。10年累計すると1億3000万円の削減。
この削減した分も、施設の保全・管理に使われます。
また、小中学校など37校のエアコン。
従来までは、個別に契約していたのですが、一括して業者に発注しました。
個別契約では、業務ごとに発注・契約していました。そのため、時間がかかりました。
しかし、一括発注では、事業者が一体的に、行うため、発注や契約に必要な時間は短縮されたといいます。
財政負担は8%削減されたといいます。
とにかく佐倉市では、データを重視しました。建物の修繕などでは、緊急度を判定するデータもあります。
施設の不具合の情報があれば、資産経営課がその施設を担当する課に調査。
事業を査定する企画政策課と、予算を査定する財政課などと協議し、最終的に修繕します。
私はすぐに思ったのは、所管部との摩擦です。
うちのところの施設を早くやってくれという要求もあるかもしれません。
質問してみると、佐倉市資産経営部では、企画政策課や財政課などと一緒になって、所管部と向き合っているとのこと。
高岡にも大変、参考になりましたね。
佐倉市役所の資産経営部の皆さま、そして、視察場所を選んでいただいた総務文教常任委員会の中村委員長、
ありがとうございます。
そして何より、市民の皆さまありがとうございます。
視察に行けるのも、皆さまのおかげです。
今後は政策提言に生かします。
少しでも、公共施設の維持管理費などを削減し、
新たな政策を打ち出さなければなりませんね。