富山県、「稼ぐ農地」ランキングでは最下位ナゼ
「稼ぐ農業」と言われて久しいですね。
テレビ朝日の報道局にいたときには、何度もそんな取材をしました。
そんな中、7月30日付の日本経済新聞は興味深かったです。
2005年から20年までの耕作地1ヘクタール当たりの
農業算出額を都道府県別に出していたのです。
大きく伸びているのはカット野菜向けの生産を拡大している県。
群馬県などです。
通常の生産とは異なり、大きさを選別する必要がありません。
生産コストが抑えられ、さらには、定額で買い取られるため、
安定収入があるといいます。
実に31・6%改善しました。
一方、産出額の減少率が最も大きいのは我が富山県でした。
14・3%減少したのです。
その理由は、水田依存の構造です。
富山県では、耕作面積のうち、田んぼの占める割合は9割。
高収入が見込まれる野菜の産出額は54億円と、全国最下位なのです。
富山県は、水田を転用し、野菜の栽培を促しています。
今年から、市町村になにをつくりたいか、計画を策定すれば、
県が支援する仕組みを導入しました。
「稼ぐ農地」づくり待ったなしなのです。