6月定例会① 高岡法科大学問題の市長答弁
【質問】
高岡愛の出町譲です。3月定例会の熊木議員の質問で明らかになった数字に驚きました。去年1年間に生まれた赤ちゃんの数が初めて1000人を割り込み、874人になったのです。
前の年に比べ、一気に150人も減りました。それまでの4年間は1031人、1012人、1020人、1024人と一進一退でした。1年だけの数字に一喜一憂すべきではないかもしれませんが、私は、少子化対策の難しさを浮き彫りにしたと思っています。効果が表れるのは、時間がかかるのです。
こうした意味で、市外の人に高岡に住んでもらう仕掛けをつくることは、極めて重要だと思っています。高校時代や大学時代に、高岡に住む人が増えれば、将来、高岡に住んでくれたり、関係人口として訪れたりする可能性があります。
私は今回、人口対策の観点も踏まえて、教育について、質問させていただきます。また、人口が減少する中、観光客も大事になってきます。外貨を落としてくれるからです。「美しき高岡」を取り戻し、全国、いや世界の人が高岡で旅行したくなるようにすべきなのです。古城公園も大事な、観光コンテンツです。
そこで、教育に絡んだ、大項目は2つ、高等教育機関と多様な教育です。それに、もう一つは、観光に絡んだ大項目は古城公園の堀です。
高岡法科大学は来年度の学生の募集を打ち切ると発表しました。今年入った1年生が卒業する、4年後の3月には閉校する見通しになったのです。極めて残念ですね。そこで質問します。高岡法科大学の学生募集打ち切りに関して、当局の受け止め方はどうでしょうか。
【答弁】
市長 高岡法科大学におかれては、平成に元年度の開学以来、地域の発展に寄与する人材の育成をはじめ、地域と連携した課題への対応などを通じ、地域の活性化に大きく貢献いただいてきたところ。今回の決定は、大変残念ではあるが、少子化の進展をはじめ、若い世代の価値観や進路選択の多様化が進む中で、苦渋の決断であったと受け止めている。