荻布寮視察 もっと入ってください 

 

夜遅く失礼します。

市議として初めての公式視察です。

きょうは、高岡市の総務文教委員会での視察、第1日目でした。

東小金井にある高岡市の学生寮に行きました。

ここは高岡の経済人、荻布宗太郎氏が寄附したもので、

今は高岡市が管理している、いわゆる荻布学生寮です。

市が学生寮をもっているのは、珍しいことのようです。

高岡市が誇る東京での学寮寮です。

平成30年に3億円投じて建てかえし、真新しいのですが、

入居者という点では、今厳しい状況です。

定員30人のところ、20人しか入っていないのです。

寮費は3万5000円。食費は2万円。

格安です。ぜひとも高岡出身の大学生に入って欲しいと、思っています。

 

今の若者たちは、寮に入るのを嫌がっているそうです。

しかも入っても出ていく人が多いようです。

それに寮生活していても、それぞれが孤立しているようです。

 

「寮にいても、他人と接触しようとしない。

寮での共同生活を嫌がる」。このため、荻布寮では、門限の時間を終電までと遅らせたり、

ケーブルテレビなどで周知を図り、

多くの高岡市民に宣伝したりしています。

税金をつかってつくった、せっかくの新しい建物です。

もっと埋まって欲しいですね。

 

そんな荻布寮の現実を見据えながら、

私は今月の「文藝春秋」を読みました。

そこに出ていたのは、作家、塩野七生さん描いた

「全寮生活の効用」です。

塩野は幕末と明治期の全寮制の高校について、さまざまな人が混じっていると高く評価。

「新しい文化は、いや文化に限らずあらゆるイノベーションは、異分子との接触のないところには

生まれない」

森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介の3人は、

生涯を通じての親友がいたが、いずれも

寮生活をともにしたことがきっかけです。

塩野さんはそう分析しています。

 

荻布寮出身者は高岡でもその後、しっかりと結びついています。

その友情は、何十年たっても変わらず、続いています。

さて、皆さま、お子さんが大学進学の際には、

ぜひ、荻布寮での生活も選択肢の一つにしてください。

 

 

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