「交通税」導入の議論に注目

あさって投開票されるのは参院選挙ですが、

滋賀県では知事選があります。

その争点となっているのは、「交通税」です。

 

JR西の勤務経験もある滋賀県の三日月大造知事が「交通税」を打ち上げたのです。

鉄道やバスなどの公共交通を維持する財源に使おうというもので、全国初です。

県民税などの既存の税への上乗せとして検討されていますが、

マイカー利用者からは反発も出ています。

公共交通機関を利用しないのに、どうして税金を支払わなければならないのかというのです。

その意見もわかりますね。

 

もちろん交通税の使い道は、公共交通の維持に限定されます。

それなら補助金でいいのではないかという考えもありますが、

滋賀県では、交通税を支払うことで、公共交通に対する県民の意識が高まることを期待しています。

また、公共交通の事業者も、経営努力への意識が高まる言われています。

さらに、私が注目しているのは、高齢者が外出しやすい環境になるという点です。

家に引きこもり、運動不足になれば、高齢者は、認知症が進みやすくなると指摘されています。

そうなると、自治体が負担する医療や介護の費用は急増します。

公共交通は医療政策や福祉政策にも直結するのです。

さらに、街づくりという観点も大事です。

公共交通を利用すれば、お酒を飲むのも可能となります。

繁華街のにぎわいも戻ります。

多くの通勤がマイカーから電車に変わります。

渋滞も少なくなり、中心部の地価上昇にもつながります。

富山市ではこんな好循環を実現しました。

 

さて、我が高岡市。加越能バス、万葉線、あいの風鉄道など公共交通機関があります。

厳しい経営環境です。

一方で、市民の方々の中では、コニュニティーバスの復活を求める声が

多く聞かれます。

そうなんです。公共交通機関というのは、やはり、今後の社会において必要なのです。

超高齢化社会が到来する中、マイカー一辺倒の社会からの脱皮を図らなければなりません。

 

滋賀県の動きは、高岡市にとっても他人事ではありません。

 

4日、広小路交差点で、野上候補の応援手振り、市内街頭宣伝

5日、広報公聴委員会、会派説明、菅前総理の街頭演説準備

6日、青果市場で朝食

 

 

 

 

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