急がなければ地域崩壊の懸念 高岡市予算案②
震災で、高岡市でも3500棟ほどの住宅で被害が出ました。かつてない緊急事態です。私は震災発生直後から、液状化に見舞われた現場を歩き、数多くの被災者の声を聞きました。液状化が恐ろしいので、引っ越したいという人も多くいました。
その時、私が思い出したのは、かつて取材した東日本大震災や熊本地震などです。その時、教訓を得ました。早く復旧しなければ、地域が崩壊する可能性があるのです。人口減少に歯止めをかけるには、スピード復旧が必要なのです。緊急事態にはお金と人を大量投入しなければなりません。「住むところがない」「これからどうなるのだろうか」。そんな不安に対応すべきなのです。
私はこうした状況を踏まえると、緊急性のない事業などは、先送りするすべきだと考えています。
ところが、こんな私の懸念はや早くも、現実味を帯びました。