「弱い人に寄り添う政治」元総理の教え

今月の文藝春秋で小池百合子氏の学歴詐称についての論文を興味深く読みました。

筆者は元側近、小島敏郎氏です。

もともと環境省の役人でしたが、

小池氏の側近になりました。

学歴詐称については、さまざまな人が論じているので、

そちらに譲ります。

ただ、注目したのはこんな一説です。

「さまざまな政治家に仕えましたが、特に思い出深いのは竹下登さんです。昔の自民党党人派には『政治は弱者のためにある』との信念がありました。」

小島さんは官僚。政治家に仕えることも多いのです。

小島さんによれば、島根出身の竹下さんは晩年まで地方に寄り添う姿勢を示していたというのです。

私も、それに共感します。

時事通信入社3年目で、島根に赴任。竹下さんとは何度も会いました。

印象深いのは、私が取材した平成5年の衆議院選挙です。

竹下さんは皇民党事件に関連して証人喚問を受けました。

自民党の公認を得られず無所属で立候補。

苦戦するとも指摘されていましたが、10万票を超え、圧倒的なトップ当選でした。

もちろん、組織力があったのですが、

竹下さんは選挙期間中、10人ほどのミニ集会を一日に7,8回やっていました。

故郷、そして地方。さらには、弱い人を大切にする政治家でした。

「島根で生まれ、島根で育ち、やがて島根の土になる」。

私はこんな竹下さんの言葉を何度も聞きました。

おじいさん、おばあさんが熱狂するのです。私も記者という立場にもかかわらず、

話に共鳴しました。

総理大臣経験者なのに、謙虚で、低姿勢なのです。

 

さて小池さんの元側近、小島敏郎さん。

リーダーには「弱者に寄り添う心」が必要だと訴えています。

 

そうなんです。高岡市にも、被災者はもちろん、

さまざまな課題を抱えて苦境に陥っている人がいます。

私はこうした人に寄り添う政治を目指しています。