高岡を「バドミントンの聖地」に

 

「優勝したんだよ。嬉しいね。号外まで出た」。

私の町内にある角久旅館を経営する関さん一家は、湧きかえりました。

徳島県内で行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)のバドミントン男子ダブルス決勝で、

高岡第一の大田隼也・佐々木大樹組が初優勝したからです。

高岡第一のバドミントン部の生徒たちは、県外からの学生も多く、

宿泊所に泊まりながら、角久で朝食と夕食を食べています。

それが18年間も続いています。

関さんにとっては、歴代バトミントンの男子生徒たちは、

子どものような存在なのです。

「恋愛話を聞いたり、相手を連れてきてくれることもある」。

角久には「バドミントンマガジン」という雑誌をとっていますが、

関さんはこの雑誌の表紙の写真になるよう

頑張ってと、男子生徒たちに発破をかけているそうです。

 

 

今回ダブルスで優勝した佐々木は、新潟県の佐渡島出身です。

親元を離れて、なぜ高岡に来たのか。

高岡市南星中出身の大田が誘ったからです。

2人は、小学校のころからの知り合いです、

ともにバドミントンの有力選手で、大会や練習などで親交を深めたのです。

実は、バドミントンの世界で高岡は「聖地」となっています。

その理由は、トナミ運輸の実業団チームが存在するからです。

トナミ運輸は、バドミントンの実業団のSJリーグでは3連覇を達成するなど、

圧倒的な力を誇っています。

トナミ運輸所属の保木卓朗と小林優吾組はダブルスで

世界ランキング2位です。

こうした有力選手と一緒に練習したいという思いで、全国の子どもたちが

高岡に集まります。

SJリーグの開幕戦は11月に高岡で開かれます。

2000人ぐらいの人が集まるそうです。

ただ、「バドミントンの聖地」だと知っている高岡市民はいったいどれぐらいいるのでしょうか。

もっともっと広報するべきです。

バドミントンは、日本人選手の活躍などで、人気が高まっています。

こうした追い風を捉え、「バドミントンの聖地」を売り出したいと思っています。