「子ども予算」平均43%増 高岡市は@%増

 

少子化が焦点となっています。

どれだけ、「子ども予算」を使うのか。

岸田総理は倍増を打ち出すほか、

全国の自治体はこぞって、力を入れています。

危機感が現れているからです。

高岡市では、出生数は2年連続でわずかにプラスに

転じていますが、それでも1000人ほどと少ない水準に

とどまっています。我が会派、「高岡愛」では、人口減少緊急事態宣言を発動すべきだと考えています。

 

 

それでは、「子ども予算」とは何でしょうか。

一般に「児童福祉費」と呼ばれるものです。

児童手当、保育所の整備、さらには子ども医療費の補助、出生祝い金などが

あげられます。

数字を見れば、各自治体の本気度が見えます。

日本経済新聞は先日、全国1741市町村の

児童福祉費について、

2021年度と2016年度を比較しました。

それによれば、全体の96%で増えています。

ほとんどの自治体で5年前に比べて増やしているのは、ある程度

驚いたのは、増加率です。

実に43%です。幼児保育の無償化などなどが影響したそうですが、

やはり。各市町村は相当、力を入れています。

あの手この手で、政策を打ち出し、

なかには、2倍、3倍に増やしたところもあります。

 

例えば、奈良県川上村。

児童福祉費を2.2倍にしました。

日経新聞によれば、生まれた子への計30万円の祝い金や、

高校生への月5000円の子育て応援手当などを導入しました。

保育料も2歳児まで無償にしました。

保育士は、国の配置基準の1・5倍を確保しました。

出産から高校まで包括的に支援しています。

きっかけは、危機感でした。

いわゆる増田リポートで、川上村は若い女性の減少率が全国2位となり、

消滅可能都市のランキングでワースト2位になったのです。

衝撃を受けた栗山忠昭村長が少子化対策を打ち上げました。

そして、次々に政策を打ち出したのです。

子育てしやすい環境を売り出し、移住が増えました。

その結果、14歳以下の数は、26%増え、72人となったのです。

 

さて高岡市。2021年度は109億6000万円。

2016年度の103億4500万円に比べて、増えていますが、

増加率は6%です。

全国平均の43%に比べると、まだまだ低いですね。

もともと高岡市では、児童福祉費のウェートが大きかったので、

それほど増額にならなかったという指摘もあります。

ちなみに今年度は、107億9800万円。前の年度に比べ1億6000万円ほど減っています。

来年度予算では、112億6000万円に増えています。

増えた理由は、子どもの医療費助成の対象を18歳までに拡大したことや、保育士の就労支援を実施したためです。

 

子ども政策に力を入れ始めていますが、

私はもっと危機感をもたなければならないと思っています。

 

我が会派「高岡愛」では、嶋川武秀元市議が不妊治療の制度拡充を訴え、

実現しましたが、まだまだ、手を緩めてはいけません。

歴史上経験のない少子高齢化の波です。

今後も、子ども政策について、積極的に政策提言をしていきます。